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【転職を考えている獣医師向け】フリーランスという選択肢

フリーランス 転職
アバター画像 唐野 智美
2023/05/19 更新

皆さんこんにちは!フリーランス獣医師の唐野です。

 

犬猫を診る獣医師の多くは、そのキャリアの中で「転職」というルートをほぼ必ず通りますよね。もちろん例外はありますが、この記事を読んでいる方も転職を経験した・考えている、という方が多いのではないでしょうか?

 

今日は獣医師の転職について再考すると共に、近年注目されている「フリーランス」という働き方についてお話したいと思います!

 

目次

1.獣医師の転職

2.転職先いろいろ

3.転職する方法

4.フリーランスという選択肢

5.まとめ

 

 

1.獣医師の転職

一昔前まで、世間では理想とされていた「終身雇用」という言葉は、その当時から多くの獣医師(この記事では主に小動物臨床獣医師を指します)には当てはまらない考え方でした。

 

そしてそれは今も大きく変わってはおらず、多くの獣医師は新卒で就職した病院で数年間働いた後、転職します。

 

「スキルアップ」、「収入アップ」、「待遇への不満」、「私生活の変化」。転職する目的は様々ですが、現時点で多くの獣医師が転職という過程を経て、開業など最終的な着地点までこぎつけています。

 

今回は「獣医師の転職」について、少し詳しく掘り下げていき、獣医師の転職における新しい道を提案したいと思います。

 

 

2.転職先いろいろ

まずは、獣医師の転職先の候補を列挙してみます。

 

・一次診療病院

・二次診療病院

・開業

・大学病院

・大動物臨床

・臨床以外の企業

・公務員

・獣医以外の仕事

・家庭に入る

 

選択肢は多いように感じますが、そもそも獣医療業界が狭いので「小動物臨床獣医師」としてやっていきたいなら選択肢はググッと狭まってしまいます。

 

 

3.転職する方法

「転職したい!」と思った時、皆さんならどうしますか?

 

学生時代のような就職セミナーイベントがあるわけでもないし、学生なら就職するか否かに関わらず病院への実習や見学をお願いできても、社会人となると「ただ雰囲気を見てみたいだけ」といって、気軽に見学をお願いするのも気が引けてしまいますよね。

 

私は新卒で勤めた病院を3年弱で辞めましたが、次の仕事をツテのない場所で探すときに次のような方法を試しました。

 

①獣医師に特化した転職斡旋会社への登録(Vet●gent、アニ●ブなど)

②次の仕事が見つかるまでの間、獣医師以外の短期の仕事を探す(In●eed、●ズリーチなど)

③知り合いの獣医師に仕事先がないか相談

④インターネットで病院を調べて募集しているところに応募

 

こういった過程を経る中で「あれ?獣医師の仕事って探すの意外と大変じゃない?」ということに気が付きました。

 

国家資格であり、万年人手不足な職種でもあるので、選ばなければ仕事は見つかります

でも、何しろ就職先の母数が少ないのが獣医業界。候補が見つかった中でも、勤務地・待遇・職場環境の全てがマッチする場所なんて実はそうそう見つかりません。

 

 

4.フリーランスという選択肢

そこで提案したいのが、「フリーランス獣医師」という選択肢です。

 

先に話した転職の目的の多く、「スキルアップ」「収入アップ」「待遇への不満」「私生活の変化」の全てに対応できる可能性があるのがフリーランス。

 

将来、開業志向の獣医師も、フリーランスで複数の病院を廻る中で良い縁があれば、「事業承継」のチャンスがあります。

 

スキルアップ

複数の病院での診療を経験することで、診療における自身の手札を増やすことができます。

休みが取りやすいことと、自分の裁量で自分の時間や病院との関わり方を選ぶことができるので、私は作った時間を利用して二次診療病院で勉強させてもらったり、TNR事業など自身の興味関心に合わせた活動も行うこともできています。

収入アップ

フリーランスは取引先(病院や企業)との相談の上で報酬や働く日数を決定します。自分の能力や相手のニーズに合わせて変動しますが、収入アップは現実に期待できます。フリーランス1年目の私の収入は新卒初年度の年収の2倍以上でした。

 

待遇

数ヶ月~数年単位で契約をするフリーランス獣医師は自分で職場環境を選別することができます。契約書に規定しておけば、自分と合わないと思った時点で契約を解除することもできます。もちろん、社会人として当然のマナーや相手への礼儀はお忘れなく。

 

私生活の変化

「もっと休みが欲しい。」「フルタイムは厳しい。」自分でスケジュール管理をするフリーランスは、そういった個人的な事情にも合わせることが可能です。

複数の病院さんと契約する際に、「今月のこの日は1日休みたい」という形でそれぞれの病院で休みをもらうことで、1週間以上の連休も可能です。

もちろんその逆で、「しっかり稼ぎたい!」と思えば、体力が持つ限り365日働くことも可能です。(身体が資本ですので、お勧めはしませんが。)

 

また、「色々な仕事をしてみたい」と思えば、2.転職先いろいろに示した転職先の全てを網羅することだって可能です!

私も診療以外の仕事を並行しており、全てが自分のスキルアップにつながっているな、と実感しています。

 

 

5.まとめ

フリーランス獣医師に興味をもっていただけたでしょうか?

そろそろ転職を・・・と考えている獣医師にとって、自分の可能性を大きく広げるフリーランス。

ぜひ選択肢の一つに入れてみてくださいね♪

 

そして、何か困ったことや知りたいことがあれば、遠慮なく当「獣医師フリーランス協会」にご相談ください!

 

獣医フリーランス協会は代診の依頼や横断的な働き方が当たり前になる社会を目指し、獣医師への情報共有、独立支援を目的に発足しました。

 

Facebookグループ公式LINEグループにて獣医師×フリーランスにまつわる情報発信も行っております!

どなたも無料でご参加頂けますのでご興味のある方はぜひ気軽にご参加ください!

 

また獣医フリーランス協会の公式ホームページでは随時会員を募集しております!

フリーランスとしての独立支援、獣医師賠償補償、スキルアップセミナー、交流会など様々なコンテンツをご用意しておりますので、フリーランスに興味のある先生方や動物病院様、企業様はぜひご活用ください!

 

この記事を書いた人

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唐野 智美
旅するフリーランス獣医師。世界一周や日本縦断を経験し、現在フリーランス獣医師として複数病院・企業と契約して働く。一般診療、救急診療、シェルター診療、動物福祉活動など。ワークライフバランスを重視し、フリーランス転向後も折を見ては旅に出ている。

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