一般社団法人獣医フリーランス協会代表理事の森田です。
このブログでは、最近注目されつつあるフリーランス獣医師の働き方について解説していきます。
ご興味のある方はぜひお読み下さい!
フリーランスとは英語表記で”FreeLance”つまり”自由の槍”という意味で、語源は中世ヨーロッパまでさかのぼります!
かつて中世のヨーロッパ時代、戦争が頻発する中で王や貴族はその都度傭兵団と契約して軍隊を送っていたそうです。
国と契約し戦う軍隊はフリーランス(freelance)と呼ばれ、現在では組織から独立して働くことを意味するようになったのだとか!
腕っぷしを買われて各組織を渡り歩くみたいな働き方、かっこいいですよね。
このようなルーツから、何か特殊なスキルを持ってそれを必要とする組織と一時的あるいは短期的に提携し、それを生業とする人をフリーランス と呼ぶようになったそうです。
現代日本では傭兵こそいませんが、デザイナーさんやエンジニアさん、美容師さんなど幅広い職種でフリーランスの働き方が浸透していますね!
フリーランスの獣医師も顕在化していないだけでおそらく昔からあった働き方だと思います。
次のパートではフリーランス獣医師の働き方について掘り下げていきたいと思います。
現代のフリーランスについて、Wikipediaにこんなことが書いてありました。
“フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主である。” 〜出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』〜
これを獣医師に置き換えて考えてみると、特定の動物病院に所属せず、病院または飼い主と契約し診療を行う個人事業の獣医師となるのではないでしょうか(個人の見解を含みます)。
個人事業主がキーワードですが、日本では法令上特に個人事業主じゃないとフリーランスと名乗れないわけではありません。
狭義の意味では上記のような獣医師、広義の意味ではいろんな所で診察する獣医師 といったイメージでもいいんじゃないかと思います!
余談ですが私も開業し個人事業主のフリーランス獣医師として活動しております。
個人事業主ってどうやってなるの? と言うご質問には、今後のブログでお答えしていきたいと思いますのでぜひぜひ次回をお楽しみに!
ひとまずは、そんな獣医さんもいるんだな〜というくらいに思って頂ければ幸いです。
そして病院と提携して診療を行うフリーランスの獣医さんのお仕事として、
1.専門診療
2.総合診療
3.診療補助(臨床検査など)
が挙げられます。
「そんなの需要あるの!?」
と驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、実はとっても需要があるのです。
特に需要・社会的意義が高いと感じるのは個人病院の院長先生や産休育休中の獣医さんの代診です。
またまた自分の話で恐縮ですが、僕は現在総合診療や診療補助を中心にお仕事のご依頼を頂き、都内を中心の9ヶ所の動物病院と提携しています。
また、コラムの執筆や記事の監修などのいわゆる企業案件を頂くこともあり獣医師のお仕事の幅の広さを感じます。
もちろん、企業病院やグループ病院が終身雇用に力を入れてくださっているこの時代に、あえてフリーランスを目指すのは茨の道かもしれません。
また、若手獣医師の全員がフリーランスを目指すべきだ!などと声高々に言うつもりもありませんが、新しい獣医師のキャリアの1つとして見ていただけると嬉しいです。
今回はフリーランスとは何かについての解説でした。
また、個人事業主は性質上
・社員やアルバイトと契約の形態が異なる
・経費計上が使える
・社会保障が薄くなる
など、様々なメリット・デメリットがあります。
これらに関しても今後のコラムで解説していきたいと思います!
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
一般社団法人獣医フリーランス協会は代診の依頼や横断的な働き方が当たり前になる社会を目指し、獣医師への情報共有、独立支援を目的に発足しました。
Facebookグループや公式LINEにて獣医師×フリーランスにまつわる情報発信も行っております! どなたも無料でご参加頂けますのでご興味のある方は気軽にご参加ください!